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2026年11月1日から日本の消費税免税制度が大幅に変更されることをご存知でしょうか。この変化は、訪日外国人や海外に在住する日本人にとって、日本での買い物体験に大きな影響を与えます。現在の税抜価格での即時免税から、税込価格で購入し出国時に返金を受けるリファンド方式への完全移行が決定しています。この変更により、消耗品の特殊包装義務や1日あたり50万円の購入上限、一般物品と消耗品の区分といった複雑な制限が撤廃される一方で、購入から90日以内の出国確認が必須となります。関西国際空港の免税店をご利用予定の皆様にとって、新制度の正確な理解は非常に重要です。
※記載の内容は2025年9月21日時点の法令・規則に基づいています。今後の法改正や新たな規則の施行により、内容が変更となる場合がございますのでご注意ください。
日本免税新制度の基本構造と改正のポイント
日本の免税制度は、訪日外国人や海外在住日本人が利用できる「消費税免税(Tax-Free)」制度として運用されています。この制度は空港制限エリア内の「Duty-Free」とは異なり、消費税のみの免除を対象としており、街中の対象店舗や空港の非制限エリアで利用可能です。
| 項目 | 市内免税店 (Tax-Free) | 空港免税店 (Duty-Free / 制限エリア内) |
|---|---|---|
| 対象となる税金 | 消費税 | 消費税、酒税、たばこ税、関税など |
| 今回の制度変更 | 影響あり | 影響なし |
| 購入方法 | いったん税込価格で購入し、出国時に手続きを経て消費税分の還付を受ける | 従来通り、免税価格でそのまま購入 |
| 主な変更点 | ・後日還付方式に変更 ・消耗品の密封包装が不要に ・購入上限額(50万円/日)の撤廃 ・一般物品と消耗品の区分撤廃 |
変更なし |
現行制度と新制度の根本的な違い
2026年11月1日を境に、免税制度の会計処理方法が根本的に変更されます。現行制度では税抜価格での非課税販売により即時免税が適用されていましたが、新制度では税込価格での課税販売後、出国時の確認を経て返金される仕組みに変わります。この変更により、お客様は一旦消費税を含む金額を支払い、出国手続き完了後に税額相当分の返金を受けることになります。
新制度では併用期間は設けられず、2026年11月1日に完全移行する予定です。現行制度を利用される場合は、2026年10月31日までに購入を完了する必要があります。
制度簡素化による利便性の向上
免税新制度では、従来の複雑なルールが大幅に簡素化されます。例えば消耗品購入時の密封包装義務が撤廃され、化粧品や医薬品、食品類も通常の袋での持ち帰りが可能になります。また、1日あたり50万円の購入上限制限も廃止され、高額商品の購入がより自由になります。
一般物品と消耗品の区分も撤廃されるため、購入商品の種類に関係なく免税手続きが統一化されます。これにより、利用者にとってより分かりやすい制度となり、店舗スタッフによる説明も簡潔になることが期待されています。
高額商品購入への対応強化
新制度では100万円(税抜)以上の高額商品購入に対する特別な対応が導入されます。該当商品の購入時には、製造番号やシリアルナンバーなどの詳細情報を免税販売管理システムに送信することが義務付けられます。この措置により、高額商品の適正な免税処理と税関での確認作業が強化されることになります。
新制度のタイムラインと移行スケジュール
日本免税制度の変更は段階的に実施され、特に2025年4月1日と2026年11月1日が重要な節目となります。制度変更への準備期間を含めて、適切なタイミングでの対応が必要です。
2025年4月1日の重要な変更点
2025年4月1日以降、別送免税制度が完全に廃止されました。。これまで可能だった海外への商品配送による免税適用が不可能になり、免税対象は携行品のみに限定されます。海外配送を希望される場合は、通常の課税価格での購入となりますのでご注意ください。
この変更により、大型商品や重量のある商品を免税で購入される場合は、必ず手荷物または預け入れ荷物として空港に持参する必要があります。
2026年11月1日の完全移行
2026年11月1日からは、リファンド方式への完全移行が実施されます。この日以降に購入される免税商品は、すべて新制度の対象となり、従来の即時免税は利用できなくなります。移行期間中の混乱を避けるため、事前の情報収集と準備が重要です。
新制度開始後は、購入から90日以内の出国と空港での確認手続きが必須条件となります。この期限を超過した場合は免税が無効となり、返金を受けることができませんのでご注意ください。
移行期間中の注意事項
2026年10月31日までに現行制度で購入された商品と、11月1日以降に新制度で購入される商品では、出国時の手続きが異なります。複数回にわたって日本を訪問される場合は、それぞれの購入日に応じた適切な手続きを行う必要があります。
顧客の利用フローと具体的な手続き方法
新制度における免税手続きは、購入時から出国まで一連のプロセスとして管理されます。お客様にとって分かりやすく、スムーズな手続きを実現するため、各段階での具体的な作業内容を詳しく説明します。
店舗での購入手続き
新制度では、店舗での購入時にパスポートの提示が必須となります。店舗スタッフがパスポート情報を確認し、購入記録を免税販売管理システムに登録します。この時点で、お客様は消費税を含む税込価格で商品代金を支払います。
購入記録は自動的に税関システムに送信され、出国時の確認作業に活用されます。出国時の税還付手続きについては、セルフ税還付システムの展開も検討されていますが、具体的な手続きの流れ(購入証明や商品の提示方法、税関検査のタイミングなど)は、空港ごとに運用が異なる可能性があります。そのため、今後の各空港からの公式発表が注視されます。
免税店で商品を探す|【公式】関西国際空港 直営免税店 出発前オンラインショップ (KIX)90日以内の出国確認プロセス
購入後は90日以内に日本から出国し、空港でパスポートの読み取りと確認手続きを行う必要があります。手続きの具体的な流れや場所は空港ごとに運用が異なる可能性があり、セルフ税還付システムの導入なども含め、今後の詳細発表が待たれます。
確認手続きが正常に完了した時点で免税が成立し、消費税相当額の返金手続きが開始されます。返金方法は購入店舗または委託事業者により異なりますが、クレジットカードへの返金、銀行送金、現金窓口での受け取りなどの選択肢が用意される予定です。
返金受取りまでの期間と方法
免税成立後の返金処理には一定の期間が必要です。クレジットカードへの返金の場合は、通常1〜2週間程度でお客様のカード明細に反映されます。銀行送金の場合は、送金先の金融機関や国によって処理期間が異なりますが、概ね2〜4週間程度を見込んでおく必要があると予想されます。
| 手続き段階 | 必要な作業 | 所要時間目安 |
|---|---|---|
| 店舗購入時 | パスポート提示・購入記録登録 | 3〜5分 |
| 出国確認 | パスポート読み取り・記録照合 | 1〜2分 |
| 返金処理 | 免税成立後の返金手続き | 1〜4週間 |
空港での具体的な手続きと設備
新制度では、出国する空港の税関で、パスポート情報と購入記録の照合、および必要に応じて購入物品の提示が求められます。この手続きを経て、免税が最終的に確定します。
税還付手続きの自動化の可能性
手続きの効率化のため、セルフ税還付システムの導入が一部で検討されています。ただし、このシステムが全国の空港に一律で展開されるかはまだ決まっていません。
手続きの具体的な流れ、検査の有無や場所、方法は空港ごとに運用が大きく異なる可能性があるため、今後の政府や各空港からの公式発表を注視する必要があります。多言語対応の端末が期待されますが、こちらも現時点では未確定です。
Duty-FreeとTax-Freeの違い
2026年11月からの新制度を理解する上で、空港内のDuty-FreeとTax-Freeの違いを知っておくことが重要です。まず、制限区域(出国審査後のエリア)にあるDuty-Free店舗は、消費税だけでなく関税や酒税なども免除された価格で商品を販売しています。これらは新制度の対象とはならない独立した制度のため、現行通り税抜価格での購入による即時免税が適用されます。そのため、出国時に空港で税金の還付手続きを行う必要がなく、利便性の面で大きなメリットとなります。
一方、非制限区域(出国審査前のエリア)の免税店では新制度が適用され、消費税のみの免除となります。お客様の混乱を避けるため、各エリアでの適用制度を分かりやすく表示し、スタッフによる丁寧な説明を提供します。
対象者と利用条件の詳細解説
日本免税制度の対象者は、非居住者として定義される方々に限定されています。新制度においても、この基本的な資格要件に変更はありませんが、手続きの簡素化により利用しやすくなることが期待されています。
非居住者の定義と証明方法
免税制度の対象となる非居住者とは、入国後6か月以内の外国人、および海外に居住する日本人を指します。外国人の場合は、パスポートに押印された入国スタンプにより滞在期間が確認されます。短期滞在や観光目的での入国が一般的な対象となります。
海外居住の日本人については、新制度では居住証明書などの追加書類が不要になる予定です。パスポートによる本人確認のみで免税手続きが可能となり、手続きの簡素化が図られます。ただし、出入国記録による海外居住期間の確認は継続して行われます。
船舶観光上陸許可証での利用
クルーズ船での訪日観光客についても、船舶観光上陸許可証により免税制度の利用が可能です。この場合も90日以内の出国確認が必要となりますが、船舶での出国時にも適切な手続きが行われるよう、港湾関係者との連携が強化される予定です。
長期滞在者の除外条件
日本国内に長期間滞在している外国人や、日本に住民票を有する方は免税制度の対象外となります。在留カードを所持している方や、就労・留学目的で長期滞在している方は、非居住者の定義に該当しないため注意が必要です。
滞在期間が6か月を超える場合や、住民登録がある場合は免税制度を利用できません。購入時のパスポート確認により、これらの条件が自動的にチェックされるシステムが導入される予定です。
購入可能商品と制限事項の変更点
免税新制度では、従来の複雑な商品分類が撤廃され、より幅広い商品が免税対象となります。消耗品と一般物品の区分廃止により、お客様にとって分かりやすい制度となることが大きな特徴です。
免税店で商品を探す|【公式】関西国際空港 直営免税店 出発前オンラインショップ (KIX)消耗品分類の撤廃と影響
現行制度では、化粧品、医薬品、食品、飲料、たばこなどは消耗品として分類され、特殊包装や購入上限の制約がありました。新制度では、これらの商品も一般物品と同様の扱いとなり、通常の袋での持ち帰りが可能になります。
医薬品・化粧品の免税範囲が実質的に拡大され、購入制限も緩和されます。特に、関西国際空港の免税店では人気の高い日本製化粧品や医薬品の取り扱いが充実しており、これらの商品をより自由に購入できるようになります。
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高額商品購入の制限緩和
1日あたり50万円の購入上限撤廃により、高級時計、宝飾品、電子機器などの高額商品も制限なく免税購入が可能になります。ただし、100万円以上の商品については製造番号等の詳細情報登録が必要となります。
高額商品購入制限撤廃により、ラグジュアリーブランドの商品や限定品の購入機会が大幅に拡大されます。関西国際空港の免税店では、これらの高額商品に対する専門的なサポート体制を整備し、適切な免税手続きを提供します。
| 商品分類 | 現行制度 | 新制度(2026年11月〜) |
|---|---|---|
| 化粧品・医薬品 | 特殊包装必須・上限あり | 通常包装・上限撤廃 |
| 食品・飲料 | 密封包装・5千円以上50万円未満 | 通常包装・金額制限なし |
| 一般物品 | 5千円以上・包装なし | 金額制限なし・包装なし |
まとめ
日本の免税新制度は2026年11月1日から完全実施され、現在の即時免税からリファンド方式への根本的な変更が行われます。消耗品の特殊包装義務や購入上限の撤廃により利便性が向上する一方で、90日以内の出国確認が必須条件となります。
2025年4月1日の別送制度廃止も重要な変更点ですので、海外配送をご希望の場合は早めの対応が必要です。電子申請システムの導入により、より効率的で透明性の高い免税手続きが実現される予定です。
参考文献:
https://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2025/07taikou_04.htm
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/shohi/menzei/201805/pdf/0025003-110_01.pdf
https://www.mlit.go.jp/kankocho/tax-free/page01_000001_00006.html
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001858413.pdf